AJ_DXFとは?JacConvert とは?
AJ_DXFは1998年に公開した旧タイプCADデータ変換ソフトウエアです。
JacConvert は2001年に公開したAJ_DXFのWindows版CADデータ変換ソフトウエアです。
AJ_DXF(JacConvert )開発のいきさつ
1995年前後、取引先のAutoCADから印刷された図面を受け取り業務(工事施主側の窓口)していました。無償Jw_cad(MS-DOS版)の存在を知りデータでの受け取りを試みましたが満足できる読込みができませんでした。これが現在のJacConvert 作成のきっかけです。
1998年08月09日 MS-DOS版 無償AJ_DXF を公開
2001年07月01日 Windows版 無償JacConvert を公開
2002年08月11日 正規版 有償JacConvert を公開
1990年代は設計業務の過渡期だった
当時は手書き製図からCAD図面への移行時期で仕事環境をドラフターから苦手なパソコンに切り替えることを真剣に考えなければならない設計プロの方々(30から50代が中心)がNIFTY-Serve建築フォーラム(会議室)に集まり情報交換していました。
建築フォーラムで多数の設計プロと出会った
私もこの建築フォーラム(NIFTY-Serve)に参加して自作ソフト(AJ_DXF)を公開したところプロの方々から情報提供・提案・テストの協力をいっぱいいただきました。
皆さん真剣(必死)でした。自分は設計専門外なのでプロの皆さんの意見をフィルターをかけず素直に聞き可能な限りプログラムで対応しました。AJ_DXFは自分用に作成したプログラムでして使い勝手は最悪です。マウスさえ使えません。難しい環境構築も必要でしたが会議室上でプロの方々からの良い評価で利用者が増えていきました。
添付ドキュメントが好評
プログラム開発と同時並行でプロの方々からいただいた情報を元に"CADデータ交換のコツ"を文書化して添付。このドキュメント(文書)入手のためにAJ_DXFをダウンロードする方も出てきました。当時はインターネットが未熟でGoogleも存在していません。情報入手は書籍がメインでした。
出版せずプログラム開発に注力
AJ_DXF添付ドキュメントの存在を知る出版社からAutoCADとJw_cadのデータ交換に関わる解説本出筆の打診がきましたがお断りしてます。蓄積中のノウハウを書籍ではなくプログラムで使用するためです。
プログラムは速度より拡張性を重視して書籍同様の多項目情報を継続的に組み込むことができるプラットフォームベースとしました。
CADソフトに準じた画面表示としてCADユーザが扱いやすく同時に変換過程を画面で確認できるインターフェースを重視しました。
プログラム実行中の各画面中に多数「解説」ボタンを配置して書籍に準ずるレベルの関連情報表示を目指しています。
自分は設計業務最下層の立場
オンラインソフトのピーク時期(2005年頃)
当時(2000年から2008年頃)は"パソコン用オンラインソフト"という分野が全盛でした。
JacConvert もこの時期に公開したオンラインソフトです。当時はスマホ・タブレットが無く個人の情報機器はパソコンのみでした。勉強・趣味・遊び・仕事でパソコンを使っていました。
オンラインソフトの衰退(2010年頃)
インターネットは電話回線を利用したものが主流でWi-Fiなどありません。オンラインソフトはコンパクトで著作権の縛りも少なく沢山の情報誌に付録CDで掲載されていました。JacConvert もピーク時(2005年頃)隔月で掲載・紹介されました。
しかしながら2010年以降はオンラインソフトの露出数が急激に減少しています。月刊専門誌CAD&CGマガジンも2009年1月発売が最終号です。今では(2024年)オンラインソフトは死語に近い状態です。
なぜオンラインソフトは衰退したか
オンラインソフト衰退理由を明確にしている記事を見つけることができません。私見ですが、スマホ・タブレットが一般化したことが一因でないかと・・?
JacConvet が継続できているのは
JacConvert は前身のAJ_DXFを含めると公開から27年経過(2025年現在)しています。長期間継続理由のヒントを知人から指摘受け"なるほど"と納得しています。
自分の都合で自由に作業できます。少額ですが収入が継続しています。辞めてしまうと"お小遣い"が減るので辞めずらいです。無償だったら20年前に辞めてます。
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